2012年03月 - 税理士試験・「超」理論暗記法

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繰延税金資産の資産性とは2

20120304

繰延税金資産/法人税等調整額

という仕訳により法人が取得する資産は
繰延税金資産というわけのわからないものです。

繰延税金資産は、
前払費用と同じで
財産価値のない会計理論上の資産です。

会計理論的には、「資産」とは、費用化される過程で
収益を獲得する働きをするという説明がされることが多いです。

たとえば、レストランを例に取ってみましょう。
レストランが店舗を借りて高い家賃を支払う理由は、
高い家賃の店舗がある通りは、人の流れが多く
来店してくれるお客も多いことが期待できるからです。

立地のよい店舗は、人をレストランに呼び込みますので
高い家賃がそのレストランの売上(収益)に直接結びつきます。

前払家賃は、未だ売上を獲得していない期間の
家賃ですのでレストランにとってみれば、
その前払家賃は将来売上をもたらす資産である、
と見ることができます。

以上のような考え方に立てば
前払家賃(前払費用)の資産性はすんなり理解できるかと思います。

これに対して
繰延税金資産/法人税等調整額
の仕訳を切ったときに、
借方の繰延税金資産は前払家賃のように
将来会社の収益に貢献してくれる資産になるでしょうか?

(続きます)
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繰延税金資産の資産性とは3

20120308

それでは、繰延税金資産と前払家賃とで
どのような共通点及び違いがあるかを確認してみましょう。

そうすると前払家賃との比較で繰延税金資産の性格が
浮かび上がってきます。

まず、前払家賃と繰延税金資産との共通点についてです。

<共通点1>
決算整理仕訳で貸方をマイナス費用とすることで
決算整理月において利益が増加する

前払費用/地代家賃(家賃のマイナス)
繰延税金資産/法人税等調整額(法人税等のマイナス)


<共通点2>
決算整理仕訳で借方をプラス資産とすることで
決算整理月において資産が増加する

前払費用/地代家賃
繰延税金資産/法人税等調整額


<共通点3>
来期(以降)で計上した資産は費用化される。
地代家賃/前払費用
法人税等調整額/繰延税金資産

以上が、共通点です。
よって、前払費用も、繰延税金資産も
貸借対照表、損益計算書に働きかける影響は
どちらも全く同じであると言えます。

H23確定申告作業、終わりました

20120309

先程、終わりました。
とりあえず宣言です。(笑)

昨年はちょうど期限前の木曜日(3/10)に終わっていました。

その木曜日の翌日が3.11の地震の日でした。

1年経ちました。

前払家賃と繰延税金資産の違い1

20120313

次に前払家賃と繰延税金資産の違いについて
見ていきましょう。

先に見たように会計理論的には
資産とは将来の収益を獲得してくれるものであるという説明ができました。

前払家賃の場合には、
この「将来の収益を獲得してくれるもの」が正に当てはまります。
しかしながら、繰延税金資産は将来収益を獲得してくれるものではない
というところが前払費用との特徴的な違いになってきます。

BSに繰延税金資産が計上されているからといって、
前払家賃のようには会社の売上には貢献してくれません。
これが前払費用と繰延税金資産の計上の考え方が違いです。


<前払家賃の計上の考え方>
現預金で当期に支払った地代は
将来の売上に貢献(対応)するので資産計上します。


<繰延税金資産の計上の考え方>
当期発生の法人税等は会計理論上は
繰延税金資産/法人税等調整額
により法人税が減少して、その代わりに資産を手にしますが
この資産は将来の売上に貢献(対応)するものではありません。

税法に則って計算した法人税等が会計理論上では過大であるために、
会計理論上、法人税等を減少させたいのです。
これが繰延税金資産計上の考え方の出発点です。

考え方の順番でいくと
1.法人税等を減少させたい!

2.その仕訳を切った結果、見返りに資産が増加してしまう。
の順序です。

損益をよく見せたい会社にとっては
繰延税金資産/法人税等調整額
の仕訳を切ることで、目先の税引後の最終利益が良くなりますので
繰延税金資産を計上させることは、その会社にとっては嬉しいことになります。

前払家賃と繰延税金資産の違い2

20120316

前払家賃と繰延税金資産の次の違いについてです。

繰延税金資産は、前払家賃と違って
「条件付き」の資産です。

条件付きとはどういうことであるかというと
翌期以降で利益が出る予測ができないと
(繰延税金)資産を計上することができないということです。

この「条件付き」資産であるというところが
繰延税金資産の最大の特徴
です。

前払家賃も、繰延税金資産も翌期(以降)で
費用化される働きは同じではあるのですが
繰延税金資産は、手放し(無条件)でそれが認められるわけではありません。

翌期以降で利益が出ることが認められて初めて、
資産計上→費用計上
が可能になるのです。

では、なぜ、翌期以降で利益が出ないと
繰延税金資産を計上することができないのでしょうか?

(1)繰延税金資産/法人税等調整額

の仕訳を切る考え方の出発点は、
会計理論上の法人税等が多すぎるからであるということを述べました。
この仕訳を切ると、翌期以降では

(2)法人税等調整額/繰延税金資産

の仕訳を切ることで(1)で計上した資産を消去していきます。
(2)の仕訳を切るためには、会社に利益が必ず必要になるのです。

(続きます)

前払家賃と繰延税金資産の違い3

20120317

それではなぜ、
繰延税金資産を計上するのに
翌期以降の利益が必要になるのかについての説明です。


(1)翌期に利益が出る場合について次の例で説明します。
会計利益が1000である場合、
前期で計上した繰延税金資産計上の原因となる貸倒損失が
法人税法上、翌期で確定したとします(貸倒損失600)。
そうすると

会計利益 1000
法人所得 400(法人所得は会計利益1000から貸倒損失600を減算します)
実際法人税 160(法人所得400×40%)

これを見ると会社利益1000に対して
実際法人税160は、会計理論上少なすぎます。
会計理論上は、会社利益1000×40%の400が
法人税になるべきです。
それじゃあ会計理論上の法人税を
増やさないといけないということになり

会計理論上は
法人税等調整額/繰延税金資産 240

の仕訳が切られることになります。
(240は貸倒損失600×法人税率40%です)

そうすると
A会計利益 1000
B法人所得 400
C実際法人税 160+法人税等調整額240=400(会計理論上の法人税)
となります。

よって、
A会計利益:1000に対してC会計理論上の法人税:400
となり、法人税等調整額が入ったことで
会計利益×40%の会計理論上の法人税が作られ
会計理論上は適正な法人税になります。


(2)次に翌期に利益が出なかった場合の説明です。
会計利益 0
法人所得 ▲600(法人所得は会計利益0から貸倒損失600を減算します)
実際法人税 0(法人所得▲600×40%→マイナス所得には法人税はかかりませんので0)

このとき、会計理論上の法人税は0です。(0×40%=0)
また、実際法人税も0です。

この場合、会計理論上の法人税0と、
実際法人税0がイコールになってしまいます。
会計利益が出なかったために
会計理論上の法人税と実際法人税がイコールになった
のです。
(1)の例のように実際法人税と会計理論上法人税に差が生じません。

会計理論上の法人税と、実際法人税が
イコールになってしまったということは
実際法人税と会計理論上の法人税を一致させる調整の必要性がないということです。

一致させる調整が必要ないということは、
(1)の例のように
法人税等調整額/繰延税金資産 240
の仕訳が必要ない、ということです。

よって、そもそもの
繰延税金資産/法人税等調整額
の仕訳も必要がない、という結論に行き着きます。

(1)と(2)の違いは、
会計利益が出ているか、出ていないかの違いです。

翌期以降に、法人税等調整額/繰延税金資産 の調整仕訳が
行えるためには会計利益が必要ですので
一番最初の税効果会計適用時に、

繰延税金資産/法人税等調整額

の仕訳を切るには翌期以降に会計利益が見込まれることが
繰延税金資産計上の条件になる
ということです。

前払家賃と繰延税金資産の違い4

20120320

続いての、
前払家賃と繰延税金資産の違いについてです。

これまで述べてきた違いは、
会計理論寄りの学問的な概念の違いについてでした。

この稿で述べる前払家賃と繰延税金資産の違いは、
法人税申告書を作成するときの実務的な違いです。

法人税額の算出過程の知識が無い方には
わかりづらいかと思います。

<前払家賃について>
前払費用/地代家賃
の仕訳は、法人所得を増加させます。

つまり、
貸方の地代家賃(マイナス家賃)が計上されることにより、
法人所得が増加します。

前払費用/地代家賃 1000
という仕訳を切ることで、
仕訳前よりも法人所得が1000増加します。

よって、それに伴って法人税額も増加します。
(1000×40%=400増加します。)


<繰延税金資産について>
繰延税金資産/法人税等調整額
の仕訳は、法人所得を増加させません。

貸方の法人税等調整額(マイナス法人税等)が計上されても、
別表四で同じ額が減算されますので
所得の変動はありません。

繰延税金資産/法人税等調整額 1000
の仕訳が切られると、
同時に別表四でこの1000増加した利益を減算します。

別表で減算させる理由は、
法人税等調整額は会計理論上の法人税等を変化させるためであって
実際の法人税の計算においては無関係の金額であるからです。

実際の法人税の計算において無関係とするために、
貸方の法人税等調整額(利益増)は減算し、
借方の法人税等調整額(利益減)は加算して
動いた利益を打ち消します。

パソコンde理論暗記byエクセルVBA~概要

20120322

パソコンで理論暗記を行う人向け用のツールを作成しました。

機能の概要は次のようになっています。

103.png 
ご購入検討の方は、試用版をダウンロードし、
事前に機能確認をお願いいたします。

名称パソコンde理論暗記byエクセルVBA
製品版価格5,000円(税込)
試用版ダウンロードダウンロード(エクセル2013より前)
試用版ダウンロードダウンロード(エクセル2013)
使用許諾契約書ダウンロード
製品版使用方法申し込みページへ
サポート製品版を使用される方にはメールサポート有りです
(使用許諾契約書参照)

50名様に製品版をご利用頂いております。(2014.02.03)

パソコンde理論暗記byエクセルVBA~開発目的

20120323

私が「パソコンde理論暗記byエクセルVBA」を
開発しようと思った一番の理由は
私が受験生のときに欲しかったからです。

私は理論暗記は全てパソコンでの入力で
行っていました。

そのときに自分が暗記してアウトプットした理論と
理論サブノートの内容を比較して、
自分がアウトプットした内容のどこが間違っていたか、
どこが足りなかったかの確認は
自分自身の目で行うしかありませんでした。

自分がエクセルに打ち込んだ内容を見て、
理論サブノートを見て、
また、エクセルを見て、理論サブノートを見て、・・・
この作業をひたすら繰り返すしかありませんでした。

104.jpg 

法人税法は特に、
覚える題数が70~80題で多いですので
このエクセルを見る⇔理論サブノートを見る作業で
費やしてしまう時間は馬鹿にはなりません。

理論サブノートと、自分が暗記してアウトプットした
理論を比較して、それの違いを示してくれるマクロがあれば、
人力目視で確認する時間を省略でき、
浮いた時間でさらに完璧な理論暗記を推し進めることができます。

税理士受験生のときに、
この「パソコンde理論暗記byエクセルVBA」
を作成したい!と常々思っていました。

本当は受験生時代に完成させて自分自身が使いたかったのですが
残念ながら当時は完成させるだけの余裕がありませんでした。

ようやく落ち着いて開発ができるようになり、完成しましたので
パソコンで理論暗記アウトプットを行っている受験生の方は
是非、このソフトを使用して理論暗記の効率化を図ってください。

パソコンde理論暗記byエクセルVBAの製品版はこちら

(次回以降の稿で具体的な使用方法を説明していきたいと思います。)

パソコンde理論暗記byエクセルVBA~基本使用法1

20120326

パソコンde理論暗記byエクセルVBA
の基本的な使用方法について、述べていきたいと思います。

試用版ファイルで説明していきますが
製品版であっても流れは同じです。
(試用版は、製品版の機能を制限しているに過ぎないため)

まず、ファイルのセッティングです。

このエクセルVBAはコピーすれば、
コピーしたファイルも全く同じ機能を持った
エクセルVBAになります。

理サブ(理マス)の1題ごとに
ファイルをコピーして1つ作成していきます。
105.png
画像は、消費税法の例でファイルをコピーして作成しています。

受験科目が複数になる場合には、
財務諸表論
所得税法
法人税法
相続税法
消費税法
というふうに、まず科目でフォルダを作成して
そのフォルダの中に理論ごとにファイルを作成していきましょう。
106.png
なお、フォルダの前に番号を付しているのは番号順に表示させるためです。
フォルダ前の番号は、自分が受験した科目順でもよいでしょう。

このように、プログラムを実行する前に
まず理論ごとにファイルを作成していく準備を行いましょう。

パソコンde理論暗記byエクセルVBAの製品版はこちら

パソコンde理論暗記byエクセルVBA~基本使用法2

20120327

続いての基本的な使用法の流れです。

ファイル名を1題のタイトルに変更して、ファイルを開きます。
107.png

マクロを有効にするかどうか聞かれるので
有効にするを選択します。
(マクロを有効にする方法はエクセルのバージョンで異なりますので
お使いのエクセルのバージョンでどのように有効にするかは確認してみてください。)
108.png

シート「0000」は理サブ(理マス)の内容を写します。
これが正解の内容になりますので、
理サブの内容を正確に入力してください。
109.png

次に、暗記した内容を入力します。
シート名は何でもよいのです。
(このマクロでは「MMDD」(月日)でシートを自動生成する機能が付いています。)

入力が終わったら「理論を比較」ボタンを押します。
110.png

ボタンが押された後、
新しいエクセルブックが開き、自分が入力した内容で
理サブと異なる箇所を赤字表示します。
(楕円の囲みは説明のためのもので実際には出ません。)
111.png

新しいエクセルブックの「0000」シートでは
理サブで書き漏れた箇所を青字表示します。
(楕円の囲みは説明のためのもので実際には出ません。)
112.png

以上が基本的な使い方の流れになります。

パソコンde理論暗記byエクセルVBAの製品版はこちら
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池袋で働く税理士です。

このブログでご紹介する「超」理論暗記法を用い1年7ヶ月の専念期間で消費税、法人税、所得税の3税法に合格することができました。

このブログは過去の記事から話が繋がっていますので初めての方は2010年12月の最初から読まれることをおすすめします。

また、初めての方はカテゴリ毎で読んだ方が読みやすいと思います。

当サイトはリンクフリーですので
ご自由にどうぞ!
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